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蜩ノ記(ひぐらしのき) [映画館に行こう]

261103.jpg【鑑賞日】 2014年11月3日
【映画館】 TOHOシネマズなんば
【キャッチ・コピー】
夫として、父として、師として―。
愛に溢れ、信義を貫いた美しき人生。
【映画全体の印象】 (・_・)
【感想】
今月は、いい(11月)夫婦(22日)の日があり、『雨あがる』もそうでしたが、この監督さんが撮る夫婦像はなんだかいいなぁーと思います。

お話は、商人と武家の癒着、お家騒動、虐げられる農民と俗悪なものなのですが、登場する人たちが、10年後に切腹をするという武士をはじめ、奥方、娘さんにご子息、若侍にその友達、果ては敵役の家老のおじさんまで、皆ひと角の人物であまり憎たらしい人が出てこないという、さながらどこかのアニメ映画みたいな爽やかさがありましたが、かと言ってリアリティがないわけではなく、地に足の着いたいい侍映画になっていたんじゃないかと思います。

ただ最近、一命を賭しても御家の為にとか、信念の為なら命を惜しまないっていう、古き良き侍の精神を題材にしたような映画がよくあるので、これも世相を反映しているのかなーと思ったり、お侍が命を大事にしてるのか粗末にしているのか正直よくわからんなーと思ったりと、だいたいいつも「そんなんで腹切るんや、昔の人は大変やなぁ」くらいの暢気な気持ちで楽しんでおります。

タグ:2014年映画
nice!(19)  コメント(2) 
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コメント 2

ひみ坊主

原作では、10年後の切腹の理由には少し違和感を感じました。
で、過去の経緯ではかなり老獪な家老も、わりと善い人に変わ
っていて、家老屋敷で狼藉をはたらいた息子たちをすんなり許
したり、お家を存続してくれたり(笑)。
ま、いずれにしても久々に一気に読めた小説でした。

映画……気にはなっています。久しぶりに重い腰を上げるか。
by ひみ坊主 (2014-11-09 10:52) 

あおき

ひみ坊主さん、コメントありがとうございます。

そうですね、お家至上主義といいましょうか、なかなか理解しにくい世界ですよね。
はい、映画でも狼藉は許されておりました。
その寛容さがあるなら……と思ったりもします。

原作のイメージに合うかどうかはわかりませんが、キャスティングはなかなかの布陣でしたので、よろしければどうぞ。

by あおき (2014-11-10 09:45) 

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