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あおきさん、お蕎麦修行を終える [お蕎麦のある風景]

2ヵ月以上前に退職を申し出て後任の人も決まり、10月31日(木)の出勤をもってこのお店での1年2ヵ月の勤務を終えた。そして、まかないで一息、店内を感慨深く眺める。

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ここのお蕎麦は機械打ちなので、そば打ちの技能が身についた訳ではないけれど、天ぷらについては、上達したかどうかは別として基本的なことは少し理解できたように思う。
また、いろいろな食材の仕込みもやったし出汁もとったので、そのへんの知識も得たかと。
あと何よりも、修羅場のようなお店の忙しさを経験したことで、厨房での段取りや動き、ひいてはお店を回すことへの自信(というほどの事でもないが)、少しばかり度胸みたいものも備わったような気がします。

そんなこんなのアルバイトも、やはり職場に恵まれたというか、ここでも人に助けられた。
まったく畑違いの仕事の経験しかないこんな五十前の不器用なおじさんを、皆さん温かい目で見守り指導してくださった。

正直、皆さんの考えるレベルに到達できなくて自尊心が傷つくことも多々ありましたが、そういうことも含めて自分の経験値も少し上がったのではないかと思うのでやはり感謝の気持ちでいっぱいです。

振り返れば“しんどかったなぁー”という実感(実際10kg以上減った体重も戻らないまま)ですが、もうこのユニフォームに袖を通すこともないのかと思うと、やはりさびしいものです。
そして同時に、この1年2ヵ月いっさい手抜きすることなく私自身の全力100パーセントの力で仕事をしてきたので、どこか“やりきった感”みたいなものもあって清々しい気分でもあります。

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最後の勤務を終えた帰り際、皆さんに労いのお言葉やこれからの旅の成功や安全を願うお言葉をいただき、いつか再会を約す言葉も交わしてお別れをしました。
これから、どこで何をどうするのかまったく何一つ決まっておりませんが、未経験でいきなり何かをするよりも多少ソフトランディングに物事が進む気もするので、いつか皆さんには「ここでの経験が活きた」と笑顔で報告できればいいなと思っております。


帰り道、いつもは前を通り過ぎるだけの銭湯にこの日は入ってみた。
昼の三時半の銭湯ってのもどこか贅沢な感じ。
労働の汗を洗い流し、湯船でお店での日々を思い返す。
ほっとしながら「やっぱり、ありがとう!やな・・・」とつぶやき風呂上りのラムネをちびちびと飲む。
大変すばらしい蕎麦修行ライフでありました、感謝感謝。

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タグ:そば
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リュカ

縁はどこにあるか分からないから
この先、またなにかで深く繋がるかもしれないし。素敵な勤務最終日だったのではないかと思います^^
お店をやろう!という人にとって、厨房での段取りとかはすごくすごく大事だろうなって感じます。
経験いかして、頑張って下さいネ^^)b
by リュカ (2019-11-10 09:32) 

あとりえSAKANA

蕎麦店勤務、お疲れさまでした☆
立つ鳥後を濁さず、で円満退職で良かったですね。
経験値も、人とのご縁も積み重ねだと思うので、
いろんなことが今後役に立つと思います。
で、現在はエンジン全開で引っ越し先の決定や、
荷造り活動中でしょうか?
急に寒くなりましたから、風邪など どうぞお気を
付け下さい。
by あとりえSAKANA (2019-11-10 13:28) 

あおき

リュカさん、コメントありがとうございます。
ほんとそうです、縁ってはどこでどうつながるのか、大変良いご縁をいただき、大変良い経験をさせていただきました。ありがとう!ですね。
by あおき (2019-11-17 08:51) 

あおき

SAKANAさん、コメントありがとうございます。
なかなかブログの更新ができずにコメントも遅くなりました、すいません(こちらは今なかなかの修羅場で……)。
はい、あとを濁さず気持ちよく終わることができました。
大変いい時間を過ごさせていただいたので、もう役に立っても立たなくてもどっちでもいい、ってくらいの心境です(笑)。
by あおき (2019-11-17 08:58) 

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