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尾道で重要文化財の宿「西山本館」に泊まってみた [お宿ものがたり]

大雨洪水警報の中、呉からなんとか尾道まで戻る。
島には帰らず予約していた御宿で一泊。
以前から泊まってみたかった創業昭和5年の古い旅館です。

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雨でぐちゅぐちゅの靴下では上がりにくい雰囲気の玄関。
すぐに女将さんが三つ指ついてお出迎え。
こういう宿でも気おくれすることがないのは年齢的なものか、はたまた自分が旅館に勤めているせいか。

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吹き抜けの木造三階建というのはなかなか威容のある佇まい。
お福さんにもどことなく威厳が。

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床板も長く踏みしめられた深い味わい。
随所に松の木、桑の木、桜の木が使われており、中には希少な木材もあるようです。

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中庭もしっとり落ち着いた雰囲気。
どこかの文豪が部屋に籠って小説を書いていてもいいような感じ。

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いつもは敷いている方ですが、今日は敷いてもらったお布団で寝ます。ちょっと笑みがこぼれる。
茶櫃も彫り物が凝っています。

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どこも素敵ですが特に坪庭が気に入りました。
籐の椅子に座っていつまでも雨音を聴いていたい寛ぎの空間です。

お風呂は家庭用を少し大きくしたくらい大きさですが24時間利用できるのはありがたい。夜も朝もいただきました。

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今では黒電話もあまり見かけませんが、電話ボックスというのもこれまた珍しい。大林監督の映画のロケでも使われたようです。

次の日、朝食は別のお部屋に案内され一人でいただきます。
豚のテリーヌやむきエビのサラダ、じゃこと大根おろしにひじき煮、練り物の煮物、魚はデベラでしょうか、皆朝食らしいあっさり目の味付けです。食べすぎました。

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朝食後はパンパンのお腹をさすりながら再び縁側で読書。
なんとも贅沢な時間を過ごさせてもらいました。

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謝意を述べ、御宿をあとに。
昔からやっていそうな喫茶店で珈琲を一杯。

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帰り道、近くの会館で古いマッチの展覧会が催されていたので覗く。
さっき珈琲を飲んだ「バラ屋」だ。泊まった御宿もあるぞ。
あ、あの店この店もとしばらくガラスに張り付く。よくぞこれだけのものを残されたなーと。

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大雨の影響で呉は消化不良でしたが、尾道で帳尻があってよかったです。
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あとりえSAKANA

大雨の中の旅でしたがそれなりに収穫はあった
ようですねー。旅をしているあおきさん、
ウラヤマシイですー。私もそのうちに…(ΦωΦ;)
by あとりえSAKANA (2020-10-08 00:04) 

あおき

SAKANAさん、どうも。
引っ越して半年、ちょっと出かけるだけでも旅行気分です。
そもそも、今も毎日旅をしているようなもんですから。
コロナ禍ではありますがSAKANAさんも是非是非に。
by あおき (2020-10-12 22:49) 

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