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富山県美術館 デザインコレクション展 [あーと建物家具雑貨]

秋の旅行中、今年8月に全館オープンしたばかりの富山県美術館に行きました。

そこで、企画展以上に見たいと思っていたのが、ずらりと並んだ名作椅子です。

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最初に目にしたのは、リートフェルトの「RED and BLUE」とマッキントッシュ「HILL HOUSE」。
どちらも座るより眺める方が良さそうな椅子です。

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それからアルネ・ヤコブセンの「スワンチェア」に、その向こうは旧帝国ホテルで使われたフランク・ロイド・ライトの椅子でしょうか。こちらはハンス・J・ウェグナーの「フープチェア」だ。

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おっとこれは、お金持ちのステータスシンボル?として名高いル・コルビジェのシェーズロングのカウスキン。こちらの籐でできた丸い椅子は剣持勇のラウンジチェアですね。

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そして、実際に座ることの許された椅子も数脚。
あのガウディ作だという椅子にも座ってみた。
二人掛けですが、座る方向が少し外向きで、彼らしい生き物を思わせる曲線。あの奇想天外なデザインの片鱗も伺えます。

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こちらの耳のような独特のフォルムは、イムーズの「ラ・シェーズ」。
もうこんなポップな椅子に座ることないだろうと思い、こちらにも座ってみた。確かこんな風に座るんだよなーと、監視員の目を気にしつつ脚を伸ばす。

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視線の先におられたのはウッディ・アレンさん、キャッチコピーの「おいしい生活」は糸井重里さんで、西武百貨店の古いポスターですね。なんとなく見覚えが。

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隣の図書ルームにも見たことのある椅子やテーブルが。北欧のブランド(アルテック)だったかな。あれば、空間が北欧っぽくなるから不思議。

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ふんだんに木がつかわれている廊下は、すっきりと爽やかで静謐さも。
その廊下の先の窓からは、雨に打たれる富山の街と環水公園が見えます。

今回の椅子の展示、ショールームでもこれだけの種類を目にすることはないので見て座れてよかったです。

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富山県美術館、展示物はおもしろく、館自体も開放感のある素敵な空間でありました。

タグ:家具 富山 芸術
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越中八尾(やつお) 桂樹舎(けいじゅしゃ) 和紙文庫 [あーと建物家具雑貨]

「風の盆」でも知られる富山県の八尾(やつお)に、手漉き和紙の工房があります。

看板や暖簾を見れば、もう民芸の趣きが。心躍ります。

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建物を入って左が喫茶室と売店、右と2階が展示室。
世界の和紙にまつわる品々や資料を興味津々拝見。

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創業者の吉田桂介は、民藝運動に触発され、柳宗悦に教えを乞うたり、染色家の芹沢銈介にも師事したとある。
展示物にも芹沢銈介にまつわるものが多く、関係の深さが伺えます。

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展示を見終えて、喫茶パピルスでいっぷく。
店名のパピルスは、「ペーパー」の語源にもなった古代エジプトの紙状の記録媒体のことなんだとか。確かそんな資料の展示もあった。

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そのなんとも居心地のよい喫茶室で、以前食べ損ねた「くずきり」をば。
つるっといい食感。自家製黒蜜も大変美味、全部飲み干す。

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ゆっくり休憩しながらも、向うの売店が気になって気になって。

素朴でかわいらしい和紙製品の数々に目移りしましたが、時間をかけゆっくり吟味。数点購入。

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大変有意義な時間を過ごしました。
また来たいし、誰かにもお勧めしたい場所です。

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民藝の日本 ―柳宗悦と『手仕事の日本』を旅する― (大阪高島屋) [あーと建物家具雑貨]

【民藝】みんげい
民衆的工芸の略語。大正の終わり頃、思想家の柳宗悦や陶芸家の濱田庄司、河井寛次郎らによって作られた言葉で、彼らは、名も無き職工の作った日常の暮らしの中で使う道具や調度品などに、その風土や生活に根ざした“用の美”があることを見い出し、美術品とは違う一つの価値観を提唱しました(民藝運動)。


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美術品には、近寄りがたいものや見る者に強い刺激を与えるものが多々ありますが、その点で民芸品は形や文様を見ているだけで心安らぎます。

単純に、“柳さん、こんな品々をそばに置いて暮らせて幸せだったろうな”と思いました。

と、そんな身の回りの品々を、皆が美術品を眺めるようにガラス越しに鑑賞していることも、民藝運動の一つの成果なのかもしれません。

もちろん、職人さんもじゃんじゃん使ってもらう為に作っておられるとは思いますが、そこにも人々をうならせる技巧や美意識があるということを再確認した展覧会でした。

おみやげに、芹沢銈介文様の風呂敷を一枚購入(1,080円)。弁当箱でもくるもう。


展覧会は9日(月・祝)まで。次は12月、京都だそうです。
タグ:雑貨 芸術 民芸
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日本工芸館で各地のこけし展を見学する [あーと建物家具雑貨]

こけし展開催を知り、無性に見たくなって日本工芸館に行った。

日本工芸館は大阪難波、府立体育館の南西にあります。
四方をビルやマンションに囲まれて少し窮屈そうですが、民芸博物館らしい渋い佇まい。

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館内も落ち着いた雰囲気。静かで居心地がいい。

1階で各地の有名どころの焼き物、2階で沖縄の焼き物を見た後、3階のこけし展へ。

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こけし、こけし、こけし……
東北地方各系統のこけしが展示。
なかなか興味深い。

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そして、クックックッ……のノグチさんも。

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こけしを堪能し部屋を出れば、通路には壺、壺、壺、……屋上にも甕、甕、壺、壺……

不意に目の前のマンションのドアが開き、異国人の母娘と遭遇。
女の子の方がエレベーターがくるまでずっと私を凝視……

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下りしなには、各地の土人形やらがずらりと。

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最後は民芸品を扱う売店を物色。
いいなーと思った物がたくさんあった。
中でも越中八尾和紙できたハガキ箱に心を動かされた。(いつか手に入れよう……)

タグ:大阪 雑貨 民芸
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フジモトマサルさんイラストのポストカード [あーと建物家具雑貨]

彼が装画を担当した本を数冊、ポストカード(カレンダーだったもの)も何枚か持っています。

擬人化された動物たちのイラストは、どこか飄々としていてシュールで独特の世界観。
こういう作風が彼の持ち味でした。

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イラストのように、ロケットに乗って旅立たれたのでしょうか。

同年代であることを思えば、あまりにも早いお別れ。残念です。

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