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はじめて見る祖父母 [日常のひとコマ]

今日、古い写真を整理していました。

桑田日出男兵隊さんの写真の入ったとりわけ古い写真立てがあることは知っていたんですが、これが誰なのかは知らないまま、何気にそれを取って裏返してみると、フタの隙間から何か白いものが見えたので背板を外してみました。

すると、写真の背面にハガキが1枚と別の写真が2枚入っていました。

まず、この若い兵隊さんの写真の裏には「日出男」と書かれていたので、これはパプア・ニューギニアの沖合いで戦死した私の母の兄つまり伯父の写真だったわけです。

なぜ今まで裏を見なかったんだろうと思いながら次にハガキを手に取ると、そこには「つつがなく入隊が済みましたお見送りご苦労様でした」というような内容の挨拶文が印字されていました。

ハガキは出征に際し、内地で訓練を受けるための入隊が済んだという軍からの通知で、本人の写真は入隊前に地元の写真館で記念に撮ったものなんでしょう。

桑田勝次郎桑田スヱあとの2枚の写真を見ると、裏に誰であるかは書かれていなかったのですが、おそらく伯父の父母つまり私の祖父母なんだと思います。

ふたりとも私が生まれる前に亡くなっているし、これを確かめることのできる身内もいませんが、どことなく母や伯母たちの面影があることからまず間違いないでしょう。

誰が伯父の写真立ての裏に祖父母の写真と入隊時のハガキを入れたのかわかりませんが、そのようにした人のなんともせつない気持ちは容易に想像することができます。

ケシ粒のように小さなログですが、この人達の記録をネット上の膨大なデータの中に埋もれさせておこうと思います。
タグ:古い写真

共通テーマ:日記・雑感

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