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この世界の片隅に [映画館に行こう]

290309.jpg【鑑賞日】 2017年3月9日
【映画館】 アポロシネマ8
【キャッチ・コピー】
昭和20年、広島・呉。わたしは ここで 生きている。
【映画全体の印象】 (^_^)
【感想】
友人が良い感想を述べていたのでチャンスがあればと機会を伺っておりましたが、なんとか終了間際に鑑賞。

昭和20年頃の広島や呉が舞台なら、戦争が暗い影を落とす重苦しい映画になりそうなものですが、「はだしのゲン」や「火垂る墓」のように、目を覆いたくなる原爆の惨状や胸を締めつけられるような戦争の悲劇を前面に押し出したような映画とは少し趣きが違いました。

もちろん戦争の残酷な部分も描かれてありますし、貧しさや身売りなどに見られる時代の荒んだ部分も描かれてあり決して安穏したものではないのですが、そこは柔らかいタッチの絵と温か味のある人物描写により、観る側に緊張感を強いることなく、こちらはあまり身構えなくてもよかった点が新鮮でした。
そして、主人公ののほほんとした人柄を通しても、その時代を生きた彼女の“リアル”が生き生きと伝わってきてなにか心打たれるものがありましたね。

私も漠然としか戦争を捉えられない者の一人ですが、私のようなごくありふれた日常を送っていたその時代の一人一人に、それぞれの戦争があったのだと感じられる映画だったと思います。鑑賞できてよかったです。

タグ:2017年映画
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