春夏秋冬島暮らし、そして2度目の春 [お宿ものがたり]
島に来てちょうど1年……
昨年の今日はよく晴れて穏やかな日中でしたが、陽が落ちて島のスーパーに夕食を買いにいく道中は暗くて寒くて、あてがわれた部屋で眠るときには少し不安な気持ちにもなったことを覚えています。
そして、次の日から旅館で働きながらの島生活が始まりました。
仕事の休憩時間に丘の上のお寺を参拝して見た、夕暮れ時のサクラと瀬戸田の海。
休日、雨上がりに隣の島まで自転車で買い物に行き、ツツジの向こうに見えた生口橋と生口島。
暑い夏の朝に高根橋から見下ろした、瀬戸田港を発着する船と瀬戸田の町。
その日の仕事を終えて、夕涼みをしながら浜のお地蔵さんと一緒に見た夕日。
吹き込む風が少しひんやりとしてきたお風呂場で、タイルをブラシで擦りながら見ていた紅葉。
まだ暗い明け方に目が覚め、ふらっと海岸に出て住吉さんのお社越しに愛でたお月さん。
スーパーからの帰り、寒風吹き荒ぶ凍えるような冬の海で見た流れる雲と島影。
正月勤務がひと段落し、近くのお寺で少し遅い初詣をした静かな昼下がり。
自然豊かな土地で琴線に触れるような景色をたくさん目にした1年。
奇しくも疫病蔓延の時期と重なりその影響もたくさんありましたが、個人的には疫病に翻弄された1年というよりも、知らない土地に住み、就いたことのないお仕事をして、たくさんの人との出会いがあった刺激に満ちた1年でした。
そして始まる2年目の島暮らし。
自宅前のお庭では疫病をもろともせず今年も草木が色づき、小鳥がその実をついばむ穏やかな春であります。
昨年の今日はよく晴れて穏やかな日中でしたが、陽が落ちて島のスーパーに夕食を買いにいく道中は暗くて寒くて、あてがわれた部屋で眠るときには少し不安な気持ちにもなったことを覚えています。
そして、次の日から旅館で働きながらの島生活が始まりました。
仕事の休憩時間に丘の上のお寺を参拝して見た、夕暮れ時のサクラと瀬戸田の海。
休日、雨上がりに隣の島まで自転車で買い物に行き、ツツジの向こうに見えた生口橋と生口島。
暑い夏の朝に高根橋から見下ろした、瀬戸田港を発着する船と瀬戸田の町。
その日の仕事を終えて、夕涼みをしながら浜のお地蔵さんと一緒に見た夕日。
吹き込む風が少しひんやりとしてきたお風呂場で、タイルをブラシで擦りながら見ていた紅葉。
まだ暗い明け方に目が覚め、ふらっと海岸に出て住吉さんのお社越しに愛でたお月さん。
スーパーからの帰り、寒風吹き荒ぶ凍えるような冬の海で見た流れる雲と島影。
正月勤務がひと段落し、近くのお寺で少し遅い初詣をした静かな昼下がり。
自然豊かな土地で琴線に触れるような景色をたくさん目にした1年。
奇しくも疫病蔓延の時期と重なりその影響もたくさんありましたが、個人的には疫病に翻弄された1年というよりも、知らない土地に住み、就いたことのないお仕事をして、たくさんの人との出会いがあった刺激に満ちた1年でした。
そして始まる2年目の島暮らし。
自宅前のお庭では疫病をもろともせず今年も草木が色づき、小鳥がその実をついばむ穏やかな春であります。
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