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独り暮らしの知人が入院をして [写真と俳句と]

こぼれるように 老いさらばえて 晩夏
もう家(うち)に 帰れぬと知る 残暑かな

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[2016年8月25日(木)14時頃 病院前にて撮影]
「晩夏」 夏の季語 「残暑」 秋の季語



「その御歳でコケたら大変ですよ」

少しばかりお世話をしている方に、このことは何度も言っていたが、転倒した。

風邪をひいた時も、「もうしばらく安静にしないとぶり返しますよ」と言った翌々日に寝込み、前に入院したときも、「お金、きちんと管理しないと無くしますよ」と注意した翌日に盗まれた。

齢89ともなれば、とやかく言ったところで環境や状況に適応できないことも多い。
致し方ないのかもしれないが、やはり残念です。

幸い、転倒は尻餅程度で骨折は免れたが、自分で食事を作るのが困難になり老人ホームへ。
けれど老人ホームに入って3日後、熱が出てそのまま入院となる。

土曜日に施設までお送りし、火曜日に入院先の集中治療室で面会したが、こんなにも人は急激に衰えるものかとその変わり様に驚いた。

たくさんの管に繋がれたまま、半分塞がった目を私に向けてうにゃむにゃと一言、「もうあかんわ……」と。


寝たきりとなってしまっては、もう私には……
でも、最期までお付き合いしますのでご安心を。

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skekhtehuacso

もしかして、後見をなさっているのでしょうか。

記事を拝読して、明日はわが身と思い知らされるようでした。
自分としては、おそらくこの先もずっと一人でいることでしょうから、もうどうにもならないようになる前に、誰にも迷惑をかけずに自分で自分の命に終わりをつけたいところです。
いわゆる“自己決定権”ってやつでしょうか。

でもでも、あたしゃまだまだ生きて、じゃんじゃん飲みたいと思っております。
それが一番楽しいですので。
by skekhtehuacso (2016-08-26 22:06) 

あおき

skekhtehuacsoさん、こんばんは。

病気をしたり年を重ねていくと、老いと死というものを考える機会が増えますよね。
独り身だと特に身に摘まされます。
“誰にも迷惑をかけず”ってのがなかなかに難しい……
寝たきりになってしまうと、何事もままならないなーとつくづく思います。
skekhtehuacsoさんのおっしゃるとおり、元気なうちにいろいろ楽しまないといけませんね。

by あおき (2016-08-27 19:03) 

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