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富山新港で観光船から海王丸を見て [写真と俳句と]

貴婦人の 舳先(へさき)かすめて 海猫(ごめ)帰る

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[2017年10月1日(日)16時頃 海王丸パークにて撮影]
「海猫(ごめ)帰る」 秋の季語



私が乗る小さな遊覧船は、外海から港に入りそこに係留されている大きな帆船の横を通過。

帆船は、昭和の初め商船学校の練習船として作られました。
その威風堂々とした優美な姿から「海の貴婦人」とも呼ばれ、世界の海を60年近く航海したのち平成元年老朽化により引退。それが目の前の初代海王丸だそうです。

きらきら光る秋の澄んだ海原。
白く大きな帆をふくらませ、波を切って進む船。
その傍らを海猫が右へ左へマストをかすめてはどこか暖かな場所をめざして飛んでゆく・・・

月並みですが、船窓から大きな帆船を見上げ、そんな景色を思い浮かべました。

タグ:富山 秋の句
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