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因島の登録有形文化財のペンションに泊まってみた [お宿ものがたり]

この日は前々から興味を持っていたお宿に泊まるため、隣の島へ。
夕方、お仕事を終えて船で因島の重井東港です。

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自転車で5分10分走れば白滝山の麓、坂の先にレンガ色の屋根と白い煙突のある建物が見えてきました。遠くからでも存在感があります。
目の前に来れば赤く塗られた窓枠や装飾的な筋交いが特徴的な洋館。スキー場や雪山が似合いそうな佇まいです。

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ここ「いんのしまペンション白滝山荘」は、昭和の初めにアメリカ人建築家ウィリアム.M.ヴォーリズが、宣教師ファーナム一家の住宅として設計した建物を、紆余曲折の経て今のオーナーさんが補修してペンションとして活用されているもの。

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当然館内も綺麗に塗り直されていますが、扉や手すりなどは当時のものでしょうか、トイレや洗面所も増築してありましたが、当時の洗面台なども残してあり外国の洋館らしさと時代を感じます。

夕食はこの建物でいただくなら洋食を思い浮かべますが、和食のコース仕立て。一般の料理旅館とくらべても何ら遜色のないお味でした。

夕食に満足して静かなお部屋でゴロンと横になる。
周りを見渡しながら昔々の宣教師家族の暮らしに思いを馳せていました。

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翌朝、暖炉と重厚で大きな窓がある絵に書いたような洋室で和定食の朝食をいただく。
なんだかお祈りでも捧げたくなるような食卓。朝の定番シャケの塩焼きも美味しかった。

出窓の前のソファもなんとも心地よい感じ。ここで本を読みコーヒーでも飲んでゆっくりと過ごしたい場所です。

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朝食の用意が整うまで古い写真を眺めていると、この写真にある塀は、やや崩れたところはあるもののまだ現存していると宿の奥様から説明を受ける。なかなか堅固なものです。

関心を持って写真を見ていたからか、朝食の時、昭和の初め頃のここの様子が白黒フィルムに収められたDVDも見せていただきました。
宣教師ご家族はもちろん、ご家族に給仕していた地元の方らしい女中さんや道を行き交う村人の姿まで映っていて、この土地での活き活きとした暮らしの様子が垣間見られた。
大変、興味深い映像でした、ありがとうございました。

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最後は、お家に棲みついているかのような野良猫くんがお見送り。
次は除虫菊が咲く頃に泊まらせてもらい、背後の白滝山にも登ってみようかと思う。
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リュカ

洋館!の雰囲気が満載ですね。
こういうところに泊まってみたいです^^
by リュカ (2021-02-16 09:00) 

あおき

リュカさん、どうも。
洋館の建物も素敵ですが、それを受け継いでペンション経営しているご家族も素敵です。
おすすめの宿でございます!
by あおき (2021-02-26 21:35) 

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