真夏の真昼、比叡山山中のお寺をたずねて

法事客　帰りし寺の　蜥蜴（とかげ）かな


［2015年8月2日（日）12時頃　比叡山無動寺境内にて撮影］
「蜥蜴（とかげ）」　夏の季語



おそらく法事じゃなくて、ご家族ご親戚の皆さんが護摩供養してもらっていたのだと思うのですが、読経が鳴り止み、ガヤガヤとした声と共に参集していた人達が帰っていくと、境内は水を打ったように静まりかえり、山内は元々あったであろう静寂を取り戻します。

それを待っていたかのように、苔むした石段ではトカゲ、正しくはカナヘビでしょうか、それが陰日向をコソコソと動き回り、その姿にどこか真夏の白昼らしい静けさを感じました。

暑い、暑いと文句ばかりが口をつきますが、それでもまあまあ夏が好きです。

タグ：夏の句

コメント 2

ちょっと前にあおきさんの記事でヘビをみなくなったという内容のものがありましたが、カナヘビもかつてはいっぱいいたのに、今では見なくなったように思います。
by skekhtehuacso (2015-08-12 21:18) 

skekhtehuacsoさん、おはようございます。

なかなかポッテリと肉付きのいいカナヘビでした。

そうですね、こちらも家の周辺では見かけませんね。
そもそも、子供の頃のように居てそうなところに足を踏み入れていないというのも、私の場合あるのかもしれません。

by あおき (2015-08-13 10:27)