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初秋の候 奈良天川村を訪れて(2) [写真と俳句と]

腹ぺこの 一行ゆきぬ 秋の里
山澄みて 六根清浄(ろっこんしょうじょ) 響きをり
供花(くげ)絶へし 小(ち)さき仏や 野川澄む

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[2017年9月3日(日)14時頃 洞川温泉 山上川 萬歳橋より撮影]
「山澄む」「川澄む」 秋の季語
「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」
・・・視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚、意識の六根(六感)が、修行することで清らかになること。



大峯山といえば、“さぁ~んげ、さぁ~んげ、ろっこんしょうじょう”と、節をつけて山を歩く山伏の姿を思い浮かべますが、そんな修験者の宿場町としても有名なここ洞川温泉は、散策するだけで六根が清らかになりそうな綺麗な山里です。

そんな里を空腹で六根が鋭敏になった一行が歩く。
店先にあった、串に刺さりこんがり焼かれていた川魚は垂涎ものでありました。

我々も近くのお食事処へ。
吉野建て(吉野造り)で建つ川沿いの店の座敷に腰を下ろす。

座敷を吹きぬける涼風、見下ろす川のせせらぎにも六根清浄の響きあり、でしょうか。

290903tenkawa3.jpg
タグ:奈良 秋の句
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あとりえSAKANA

洞川や天川村辺りは空気が違いますね。

標高差があるからなのか、街から離れている
からなのか空気の澄み具合が違いますよね。

空気を吸えば吸うほど、水を飲めば飲むほど
体の中から浄化されるような気がします。
そしてそのあたりを散策すれば舌も鋭敏になり
清らかな洞川辺りで調理された食物は、何を
食べても美味しく感じるでしょうね(^^)

by あとりえSAKANA (2017-09-11 10:14) 

あおき

SAKANAさん、いつもコメントありがとうございます。

おっしゃるとおりで、空気も水も綺麗で爽やかです。
この辺りで湧くお水は「名水100選」にも選ばれていて、その“ごろごろ水”と呼ばれる水を遠方から汲みに来られる方はたくさんおられるようです。そして、おいしい地の物を食べて帰えれば、いいドライブコースですね。
>何を食べても・・・
ほんまそうでした。
次はその名水で打ったお蕎麦をやっつけようと思っています。
by あおき (2017-09-12 08:39) 

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