別れの朝、はじまりの夕べ、島生活

令和2年3月12日（木）朝、4ヶ月お世話になった友人にお礼を言ってマンションを出る。
毎日あのベランダから奈良市内を見ていた。洗濯物も干した。さよならです。



奈良新大宮から快速急行で神戸三宮まで乗り換えなしの直行、便利です。
平城京跡の朱雀門を通過、大阪の街もあとに。乗客がしっかりマスクをしているあたりに世相を感じます。



三ノ宮のバスターミナルに到着。朝マックを買って高速バスに乗車。島にいけばこういう物を食べる機会も減るだろう。神戸出発。



バスは姫路を通過し、フルーツ王国岡山へ。トイレ休憩のSAでドライフルーツを購入してもしもの時の食料に。



広島福山駅前で高速バスを下車。
昼食時分だったので、コロコロとスーツケースを引きながら目指すとんかつ屋さん「三象」へ。
たっぷりな量のカツカレーを食べ終えて、私の荷物を見たおやじさんが「旅行ですか？」と尋ねてこられたので、「仕事で生口島という島へ」と答える。きっと移住だとは思っておられなかっただろう。



福山から電車で尾道へ。
車窓には尾道水道と造船所があるお馴染みの風景。尾道の町や千光寺も見えてきました。



尾道港から船に乗る。
まだ名前も知らない島々を見ながら、穏やかな海をゆく。
約40分、瀬戸田港が見えてきました。
奈良、大阪、兵庫、岡山、そして広島、愛媛との県境にある生口島へ。
とうとうやって来たなぁ……と、なんとも言い表せない気持ち。



勤め先の旅館に着き、女将さんが「大変だったでしょう」と笑顔でお出迎え。



すぐさま住み込み先に案内されて、さて何から手をつければ……と途方に暮れる。
とりあえず布団は用意してくださっているので、今晩の寒さは凌げそうだ、助かる。



お仕事は早速明日の朝7時からだということなので、とりあえず今晩の食事だけはスーパーで調達しようと外へ。夕暮れ、なんだか寂しい。

日が落ちてお部屋で一人お弁当を食べれば、さらに寂しさが募る。つくづく奈良での生活は恵まれていたと実感。



よく眠れたとは言えないが、島で迎える最初の朝。
職場の皆さんに挨拶をして、早速お仕事。
洗い場から見える景色がどこか現実離れしていて、口元が緩む。
待ったなしの新しい暮らしがはじまった。

タグ：広島グルメ 尾道 しまなみ海道 生口島 広島 奈良 洋食 瀬戸田

コメント 4

ブログの文章に光と力があります。
いよいよ希望の船出ですね、と思うから
そう感じるのでしょうか。
外出自粛も解けてお客さまもボツボツ
来られ始めた感じでしょうか。
今後が楽しみです☆

by あとりえＳＡＫＡＮＡ (2020-06-10 22:19) 

大変そうですけど、頑張ってください
by いっぷく (2020-06-12 01:29) 

いっぷくさん、どうも。
この事態ですので、いろんな意味で大変ですね。特に経営者が。
by あおき (2020-06-12 21:07) 

SAKANAさん、こんばんは。
関西方面のお客さんもポツポツと……ではありますが、まだまだ暇で暇で。
私としてはゆっくりと仕事ができるのでいいのですが、経営がね、大変大変。追い出されなきゃいいのですが……
by あおき (2020-06-12 21:08)